第11回 仲介手数料(売買)について
仲介手数料は、
物件価格×3%+60,000円×消費税
が基本(上限)です。
※5,000万円の場合 1,716,000円
決して安い金額ではないので、
値切って来る方がいらっしゃいますが、
そこについてはどうかと思い、
日々営業活動をしています。
というのも、
その費用に見合うだけの働きをさせていただいている
という自負があるからです。
<主な仕事>
①権利関係・都市制限・遵法性等の調査
②価格の調査・算出・決定、その他条件調整
③販売活動、資金計画
④条件交渉
⑤契約書・重説作成、説明
⑥契約
⑧決済
ざっくりこんなイメージです。
まだまだ細かい部分はあると思いますが。
個人的に1番大変なのは、条件交渉です。
皆さんのイメージだと、
単に価格だけ交渉してるように思われるかも
しれません。
ただし、不動産取引はそんなに単純なものではなく、
利害が異なる売主買主間(相手の仲介会社も)で、
下記のような条件交渉が必要になってきます。
□引渡し日、引渡し猶予の有無
□手付金・違約金の額、解除期日
□ローン特約つけるか否か、期日等
□売主さんの契約不適合責任の有無
□売主さんの設備の修復義務の有無
□測量実施の有無、解除適用するか否か、期日
□私道の通行掘削承諾取得の有無、
解除適用するか否か、期日
□越境の取り扱い、解消するか否か
□残置物の処理の有無、解体実施の有無
とにかくここで揉めます。
仲介会社とも闘います。
全ては安全な取引(解除等のリスクを減らす)、
お客様の為です。
売主買主どちらか一方だけの主張をしていても、
話はなかなか纏まりません。
纏まらないと私たちの収入はゼロです。
仲介手数料は成功報酬ですので。
このようなことを考慮すると、
仲介手数料の額は妥当であると個人的には思います。