第5回 湾岸エリアのタワマン批判について
最近以前にも増して「湾岸エリアのタワマン大暴落」
みたいな批判的な記事が増えている。
私は渋谷区に住んでいて、かつ、仕事でも湾岸エリアに
縁はないので、湾岸エリアに思い入れもないのだが、
不動産のプロとしてこういった記事に対して感じることを伝えたい。
批判される理由は、
①価格が高い
②自然災害のリスクが高い
③金持ちは内陸部に住む
がほとんどではないかと思う。
まず①については、何と比較をしているのか
よくわからない。
湾岸エリアのタワマンで最も需要のある価格帯は、
5,000~7,000万円程度。
都心で働く優秀なサラリーマンであれば、
無理ではない価格帯だ。
一方、杉並区や練馬区の戸建、中央線の奥の方の
タワマンでも同程度むしろそれ以上の価格はする。
こういった地域よりよっぽど湾岸エリアのほうが
都心部へのアクセスには優れ、価格も含めて魅力的だと思う。
②については、その通りかと。
ただ、湾岸エリアは意外とハザードマップにおいて、
浸水想定箇所はあまりない。
最も心配な点は液状化であろう。
おそらく液状化しても住めなくなることはないから、
個人的にはそこまで気にならない。
災害リスクに関しては、よっぽど戸建のほうが高い
のではないかと感じる。
③についてもその通りかと。
そもそも湾岸エリアは金持ちが住むところではない。
①で書いたように5,000~7,000万円程度の予算の人が
ターゲットだ。
お金があれば、皆、六本木、麻布、広尾、青山あたりに住みたいであろう。
ただ最低でも湾岸エリアのタワマンの倍近くの値段は
する。
結局何が言いたいのかというと、
5,000~7,000万円の予算の人が買う場所として、
湾岸エリアは個人的には最もお薦めだということだ。